職人紹介

村石信茂

キックボード&自転車

次の日は民宿の自転車を借りて南部、琉球ガラス村へ。工場の前で一般観光客と一緒に職人の作業を見学していたが、「ここしかない」と決意するまでにはそれほど時間はかからなかった。気がついたら自転車に乗ってコンビニに向かっていた。理由は履歴書を購入するためである。 書き終わった履歴書を近くにきた人に「働かせてください」という言葉と一緒に渡した。偶然ではあるがその人は職人ではなく、本社の部長だったので運も村石さんに味方していたようである。「職人の空きはないが、売店の勤務なら可能性はある」とのこと、翌日、売店の店長と面接することになる。村石さんの人柄と熱意を感じとった店長から「近郊に住んで働ける環境が整うなら、仕事をさせてもらえる」と説明を受け、「1ヶ月後に来ます」と返事をした。

マンゴー収穫と飲み会

しかし村石さんも後には戻れない状況である。店長の紹介によりマンゴー農家で収穫の仕事をして生活費を稼いだ。売店で仕事ができるようになったのはそれから1ヶ月後、販売員に欠員がでた7月25日だった。今振り返ると笑い話ですが、当時は何がなんだかわからなかったと村石さん。遠回りだと思っていた道が行き止まりで、更に迂回した感じだったのだろう。 売店では半年間、屋外テントで特価品の販売。表札の販売も行っていて、注文があるととってもうれしかったという。理由は注文があった時だけ冷房のきいている館内に入ることができたかららしい…。2004年のアウトレット品売店の「じゃんがらや」のオープンに伴い、オープニングスタッフとして忙しく1年半を過ごす。

走る

通常「仕上げ」を担当する班長とベテランの「吹き手」が2名、そして村石さんなどのアシスタントが2名の計5名で仕事を行う。アシスタントの仕事は「仕上げ」と「吹き手」のつなぎの「ボンテン」や、吹き手のフォローで吹き上げたガラスを定型化する「型押し」、仕上げのフォローで取っ手や模様付けの準備の「生地巻き」など忙しい。「仕上げ」と「吹き手」の手を止めないように走り続けるのが仕事ってことのようです。 去年から宜野湾の大謝名青年会でエイサーに参加する村石さん。踊りながらお客さんの顔を見るのが好きで、驚く顔や感動する顔、そして笑顔を見ることがとてもうれしいそうです。「ガラス工場でも見学するお客さんの表情を見るのも好きなんですが、あんまり見てるとボーっとするなって怒られちゃいますからね、こっそり見てますよ!」と笑いながら語った。

村石ボックス

仕事が終わった後に一人残っての細かい作業、モノをつくることが好きじゃないと、そしてその作品を手にした人の笑顔をイメージできないとけっして出来るものではありません。村石さんしか作れない幻のペンダントに本人がこっそりつけた名前は「ビーチクラフト」。 村石さんは現在も廃ガラス置き場によく足を運ぶ。各商品のボンテン部分(底の中央にあるつなぎ部分跡)をチェックして勉強をしているそうです。「ボンテン作業だけは跡がきれいだと褒められるんです」と自慢げに自分が携わったガラスを見せる村石さん。

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