職人紹介

漢那憲作

沖縄県工芸士 / 平成19年 認定番号69

日雇いの日々

「東京でこれから何をしようかとブラブラしている時に、とあるガラス工房で70歳を過ぎた老職人の技に魅せられちゃってね。工芸家がチョークを使って、その場で書きながらデザインの説明をしているのを聞いて、老職人はすぐ作るんだよ。その人の時代にはそんな職人がきっと沢山いたんだろうけどね。既に流れ作業で大量生産して儲けることが「良し」とされていたので、とっても刺激的でこうなりたいなと心から思ったよ。」と懐かしい話をちょっとだけ大きな声で語ってくれました。

東京ガラス工場

琉球ガラス村では仕上げをした後に「とめ冷まし」と言って徐冷窯で24時間かけて冷ましていますが、そこでは仕上げ前の吹いただけのグラスを切り離してベルトコンベアーに乗せて徐冷窯の中を通すそうです。1時間ほどで冷めたグラスを段ボールに入れて他のセクションへ移動、ガラス職人ではない人が「後加工」で飲み口の高さを合わせて火切りして、磨いて仕上げていたそうです。 「老職人に影響を受けた創作意欲がなくなったわけじゃないけど、この工場での仕事は給料をもらうためと割り切っていたね。逆にお金もらってガラスに触れることに感謝していたよ。」と漢那さんは、ある意味組織の一コマになりきった6~7年間を振り返ってくれました。

左きき

「沢山アイディアはあったけど、技術がなかったのでやれるものから順番に一つ一つ手がけて行ったよ」と漢那さん。「技術というか、本当は左利きなので仕上げ用の箸やハサミをほとんど使えなかったからね。“吹き”だけでできる作品ばかりを作っていたね。」とこれまたびっくりの告白でした。

ゲテモノ?

「でもそこから新しいものを考えていかないといけないからね。自分でも何を作っても似たりよったりになるので、違うものを探し過ぎてゲテモノになっちゃうことあるからよ(笑)。作った時は自信満々だけど、展示会で人気がない。こっちも工房を離れて、展示会場で冷めた目でみたら、くっだらないものだったとかね…。」と続けて自分自身の失敗を話してくれました。

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