琉球ガラスの技法

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作り方(成形)

琉球ガラスの基本的な製造工程のご紹介です。

製造工程の図

琉球ガラスの主な成形技法の「吹きガラス工法」には、空中で吹く丸型が基本形の「宙吹き法」と、四角・三角・凸凹等の型の中に柔らかいガラスを入れて吹く「型吹き法」(型の種類は、金型・木型・石膏型等)の2種類があります。

製品の形によって、「吹きガラス工法」以外にも、熔かしたガラスを鉄板(型)に押しつける「押し込み(押し型)成形」、「フチ起こし成形」等の様々な技法が用いられます。

このページでは、琉球ガラス製品に最も多く用いられる「吹きガラス工法」をご紹介します。

「YouTube琉球ガラス村チャンネル」では、制作風景の動画をご覧になれます。

其の1「調合」

調合士が色別に原料を調合します。

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其の2「熔解」

調合した原料を、約1,300℃の耐火粘土製の坩堝(るつぼ)に入れ、一晩かけてガラスを熔かします。

熔解
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其の3「成形」

(1)調合士が色別に原料を調合します。

成形

(2)巻き取ったガラスを、リンで丸く形を整え、小さな下玉を作ります。

成形2

(3)下玉にさらにガラスを巻いて、色や形を整えながら必要な大きさにします。

成形4

(4)宙吹き法、型吹き法のいずれかの方法で息を吹き込み膨らませ、基本の形に成形します。
オリジナルグラス作り体験では、型吹き法を体験できます。

成形6

(5)吹き棹に近い部分のガラスが柔らかいうちに、口になる部分に切り離すためのくぼみを洋バシで入れ、底の部分の形をグラグラしないように整えます。

成形6

(6)ポンテ棹にガラスを少し巻き取りやや冷ましてから、ガラスの底の中央に押し当てて熔着し、口の部分のくぼみを水で冷やして吹き棹とガラスを切り離します。

成形7

(7)切り離したガラスの口の部分を、仕上げのために整形窯で再加熱して軟らかくします。

成形8

(8)軟らかくなったガラスの口の部分をハサミや洋バシで広げて仕上げます。
オリジナルグラス作り体験では、でこぼこグラスの仕上げを体験できます。

成形10

(9)完成したガラス製品をポンテ棹から切り離します。その後、ポンテ棹の跡をバーナーで焼いてなめらかに整え、作者名やお客様の体験番号を刻印します。

成形12
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其の4「徐冷」

急激な温度変化によるガラス製品の損傷を避けるため、約600℃の徐冷窯に入れ、一晩かけて常温まで徐々に冷まします。

徐冷2
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其の5「仕上げ」

翌朝、徐冷窯から取り出し、水洗いをして完成です。検品後、商品として店頭に並びます。

徐冷2

加工法(アイスクラック・サンドブラスト・グラデーション)

アイスクラック(ひび模様)

ガラスの表面に小さなひびの紋様をつける技法です。吹きガラスの成形途中のガラスが1,000℃~1,200℃のときに瞬間的に水に浸すと、ガラスの表面に細かいひびがたくさん入ります。これを整形窯でもう一度過熱すると、ひびとひびの間がくっつき、ひびを紋様として活かせるようになります。代表的な商品としては、たるグラス、ロックグラス、エンゼルフィッシュ等があります。

サンドブラスト

圧縮空気によって金剛砂をガラスの表面に吹き付け、ガラスを削る技法です。表面を予めマスキングしておくことで、模様や文字等を彫刻することができます。なお、全体に加工をすると、半透明のすりガラスになります。 代表的な商品としては、表札、メダル、ランプのほや等があります。